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感覚過敏(触覚過敏)への対応

感覚過敏 (触覚過敏) とは

感覚過敏(触覚過敏)とは、通常の触覚(触った感覚や触られた感覚)が不快に感じたり痛みを感じたりする状態です。
肉体的・神経的に触覚に敏感な場合もありますが、問題の本質は「防衛反応」が必要以上に優位に働いていることだと思われます。
つまり、ケガをしたところに触れたら、誰がいつどのように触れても痛みを感じるものですが、感覚過敏はそういったものとは別で、痛みや不快感を覚えるときもあれば、気にならないときもあります。

例えば首筋や背中に感覚過敏があるお子さんでも、自分で触ったり、お母さんに触られたるするのは平気だったり、自分から相手に触らせるのは平気だったりすることはよくあります。それを見て学校の先生や施設の職員などあまり親しくない大人が、「感覚過敏はないんだ」と思い、急に触ったりするとお子さんがパニックを起こすことがあります。また、普段は平気でも興奮しているときや不安な時は触られるのを嫌がることがあります。

感覚過敏のない人間で考えてみましょう。想像してみてください。

家でリラックスしているときに家族から背中を触られても不快に感じることはないと思いますが、治安の悪い外国で夜道を一人で歩いていたとして、急に背中を触られたら、びくっとして痛みのような不快感を覚えるのではないでしょうか。

感覚統合Q&Aという本にこういう記述があります。

触覚の防衛的役割は、外界に危険や害がないか確かめ、危険と判断すればすぐに避難するために利用されます。感覚刺激の受け取り方にアンバランスを抱える子どもの中には、この防衛反応が優位に働いて、通常では気にならないような刺激にも敏感に反応し、嫌悪反応やその刺激から身を守ろうとする反応を示すことがあります。

『子どもの理解と援助のために 感覚統合Q&A』P32

発達障害のあるお子さんの中には、不安感や緊張感が強かったり、過覚醒で常に過敏な状態だったりする子がいます。そういった子どもたちは防衛反応が常に働いていて、その結果触覚に対して過敏になると考えられます。

感覚過敏に配慮した対応「不用意に触らない」

感覚過敏があるのに、お母さんやお父さんはそれに気が付かないことがあります。なぜかというと、家の中でリラックスしていて、一番安心できる家族に触れられている状態では、防衛反応は働かず、お子さんはなにも問題なくすごしていられるからです。
ですが、幼稚園・保育園や学校、療育施設などでは、お子さんは様子に表れていなくても緊張していたり不安を感じていたりします。
そういった場であまり親しくない大人に触れられると、お子さんは不快感や痛みのような刺激を覚えることがあります。そういった様子が見られた場合は、先生や職員に「感覚過敏があるので配慮してほしい」と伝えておくのがよいと思います。
大人の側は楽しいスキンシップだと思っていてもお子さんは不快感を覚えることがあります。お子さんからからスキンシップを求めてきたときに受け入れるのはいいのですが、その時もできるだけ大人側からは不用意に触らないようにするとお子さんは安心していられます。
特に背面から触られる、見えないところを触られる、腹部や胸部、首、頭や顔など生き物として重要な部分を触られるのは、防衛反応が生じることが多いです。
環境や相手に慣れてきたら感覚過敏が和らいでスキンシップをとれるようになってきます。心地よい範囲でのスキンシップは大切なので、少しずつ試してもらうこともお願いできるとよいですね。
お子さんにに触れるときは防衛反応が起きにくい肘から下の手の部分、膝から下の足の部分という過敏になりにくい場所を触って様子を見てもらうといいでしょう。
普段のスキンシップは平気なお子さんでも、急に触られたり近づかれたりするのは苦手なことは多いです。体温を測るときにおでこに体温計を近づけたり、用事があるときに後から肩を叩いたりすることがありますが、できるだけ正面からゆっくりと何をするのかわかるように見せながら行うと、お子さんは安心できます。
また、普段は感覚の過敏さはあまりないお子さんでも、興奮したり泣いたりしていて神経が高ぶっているときは、感覚も過敏になっていることが多いです。
お母さんやお父さんなど安心できる相手なら、背中をさすったり抱っこしたりして慰めたり落ち着かせたりすることもできますが、あまり親密でない大人の場合は、触れられることへの不快感で余計に神経が高ぶってしまうことがあります。そういった場合は、できるだけ触れずに近くで様子を見守り落ち着くのを待ったほうがよいでしょう。

感覚過敏に配慮した対応「パーソナルスペースを確保する」

感覚過敏のお子さんは、自分が集中している後ろを通られたり、車などの狭い空間で動きの激しいお子さんの隣に座ったりすることを嫌がることがあります。自分でもなぜ不快なのかわからないので、後ろを通った子を急に叩いて喧嘩になったり、車で「〇〇君の隣は嫌だ」「助手席がいい」などと訴えたりします。
子どもは一般的にパーソナルスペースが大人よりも狭いので、パーソナルスペースに立ち入られたお子さんが他のお子さんとトラブルになることは多いです。
教室等ではうしろや横を他のお子さんが通り抜けることの少ない席にしてもらうなど配慮をお願いするとよいでしょう。

感覚過敏に配慮した対応 「触覚過敏を緩和する」

触覚過敏・感覚過敏はお子さんの防衛反応が本来不必要な場面で活発になってしまうことが大きな理由のひとつですが、それは学校や通っている場所などがリラックスできる場所・リラックスできる人間関係になること徐々に緩和されていきます。
また、不安や緊張が強い場合は、一緒にストレッチをしたり、足の裏のマッサージなどをしたりすることで緊張をほぐすことも効果的です。
本人が嫌がらない程度にくすぐり遊びを継続的に行うことも効果があります。

放課後等デイサービスウィズ・ユー蒔田では

放課後等デイサービスウィズ・ユー蒔田では、学習や個別活動にスペースは一人一人自分の机があり、席と席も離した状態にしているので、感覚が過敏な児童も、集中して課題に取り組むことができます。また自由遊びのスペースがとても広いので、ほかの子と一緒に遊びたいときは一緒に、一人で遊びたいときは離れて遊ぶこともできます。
壁を背に座り、ローテーブルを使って遊ぶようにすると、自分の近くに急に人が来ることや、死角から誰かが近づくことがなくなるので、リラックスして遊びに取り組めます。
お子さん同士の遊びも、注意して見守ることでパーソナルスペースに立ち入られて不快に感じた状況を早めに察知し、職員が間に入ることでトラブルを回避しています。

触覚過敏そのものを治すことは難しくても、様々な工夫を凝らすことで快適に安心して楽しく過ごすことができます。ウィズ・ユー蒔田は子どもたち全員が安心できる第二の家庭を目指しています。

ABOUT US
ウィズ・ユー 蒔田
放課後等デイサービスウィズ・ユー蒔田の児童発達支援管理責任者であり発達障害を持つ男児の母。専門家としては勉強中。母親としても発展途上ですが、ときかくいろいろ経験して勉強して頑張っています。 発達に関するご相談、ウィズ・ユー蒔田に関するご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください。 0453348089 放課後等デイサービスウィズ・ユー蒔田 神奈川県横浜市南区井土ヶ谷下町6-1